もし貴方がこの患者さんの立場だったらどうしますか、去年の5月の出来事です
右上2の被せていた歯が割れてしまいました、硬い物を咬んだせいかもしれません

今までの技術であれば両側の歯を削ってブリッジといって橋渡しをした固定式の被せ物か取り外し式の所謂入れ歯を入れることになります
なんでもない両側の生活歯を削るのにも抵抗があります、かといって取り外しも異物感が強いし煩わしさもあります
ブリッジの平均的な寿命は7年というデーターもあります、その後は土台になる歯を増やすためにまた隣の歯を削ることにもなりかねません
入れ歯もポケットデンチャーと言って使わないでいる人も多く、外している時間が長いと入らなくなることもあります
インプラントは骨の中に埋め込むという聞いただけでも痛そうな術式ですが実際はさほど痛みも少なく腫れも少ない場合が殆んどです
右上2は残念ながら抜歯をしインプラントを埋入し半年後には自分の歯と区別がつかない程の美しい歯が出来上がりました
仮歯を入れている間に中切歯の間の隙間も透明な矯正装置で歯を移動して隙間を失くしています
骨にくっつくのに時間がかかるのと保険がきかないので費用がかかるのが欠点です
しかし保険外の材料を使ってブリッジにしたとしても費用はほとんど同じです
ちなみにこの患者さんは同業者です、同業者の治療はやはりやりにくいのが本音ですが・・