ケイデン

八戸市伊藤歯科院長のブログです

2011年05月

1日22日と上京してきました
大震災の後はじめての上京です
行き(20日)も帰り(22日)も午後7時頃に新幹線に乗って午後11時頃に着くといういかにも疲れる行程でした
今東北新幹線はまだ八戸-東京間が3時間のところが4時間かかっておりダイヤも以前とは異なっています
目的は顎顔面矯正治療のベーシックセミナーの聴講生としての参加です
忘れていた部分もあって大変有意義な二日間でした
黒江先生には変わらずに熱心に指導して下さり、是非八戸で講演していただきたいという強い気持ちが湧いてきます
久しぶりの東京はやはり東京らしい・・という感想でした
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国道45号線は完全に回復しており渋滞もまったく無かった、のどかな新緑の風景が続く
約2時間半で田老に着いた、途中野田村で見た光景がさらに大規模に広がっていた
津波は10メートルを超える防潮堤二つを超えて侵入しあらゆる建物を破壊していた
既に瓦礫も撤去されつつあり残った建物には「解体OK」と赤ペンキで書かれていたりしていた
それにしても自然の力に対して防御する事の限界を感じてしまう
途中「たのはた村道の駅」での地図の�Dあたりが田老の位置でこのあたりのリアス式海岸は切り立った山と海岸が近接しており津波は岩肌を駆け上がって増幅してきたようだ
写真右奥に連なる海に面した外側防潮堤と左側の内陸部に位置する内側防潮堤までは数キロがあり瓦礫と車がそれぞれまとめて積み上げられていた
内側防潮堤のさらに内側寄りに船が見えるが二つの防潮堤を超えてここまで運ばれたようだ
内陸部の三階建ての建物がこの有様であり奥の山肌に墓地群が見えるがあそこまでは津波は到達しなかったようだ
この後宮古市街地を通って盛岡を経て帰路に着いた
後にニュースで田老地区の仮設住宅地でこの日テントによる商店街の開設が始まった事を聞いた、人々のたくましい復興を祈らずにはいられない
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本日8日の日曜日は休日当番医で午前中に11名の方が来院されました
やはり痛みが我慢できないという方が多かったのですが歯の痛みは人間の痛みの中でも強いものの一つです
この制度が出来てどの位の年月が経っているのか? 20年位だろうか?
デーリー東北の本日の休日当番医の欄を見て来られた方が殆んどでした
治療の途中で放置していた方、しばらく痛みを我慢していた方が多かったようです
また歯科医院に通っている方が痛みが出たので心配になって来られた方も少数ですがいらっしゃいました
昔と違って日曜日や祭日を診療日に組み入れている歯科医院も出始めてきました
スタッフの確保が大変だと思いますが仮に医療業がサービス業とするならば仕事などの関係でどうしても休日にしか来院出来ない患者さんもいらっしゃいます
これからは積極的に取り入れる医療機関も出てくると思いますし、それにより転院する患者さんも出てくるかもしれません
いろいろな問題を含んでいると思いました
ただ本日の場合殆んどが応急処置のみを求める患者さんが多かったようです
歯科の治療の場合、質の良い治療を行うためにはどうしても回数がかかります
そして患者さんにそれらの事をよくご理解いただけるよう説明する努力も必要だと思いました

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5月2日は低気圧通過後に猛烈な強風で高速走行中車体が横ぶれする程で咲いている桜は全て散ってしまうのではという不安を抱きながらの出発になってしまいました
突然姿を現した岩手山は壮大で思わず見とれてしまう、そうして着いた宿泊地の繋温泉では桜はまだつぼみでした
実は結婚してちょうど30年経ちどこか海外にでも出かけようかとも話していたのが今回の大震災です
近場で質素にと一泊旅行になりました、それでも1ヵ月半前の悪夢を考えるとこんな贅沢をしてもいいのだろうか、被災された方達の事を考えると申し訳ない気持ちになってしまいます
朝方余震がありましたが予定通り早めに角館を目指しました
桜はまだ咲き始めでしたが妻はこの町がすっかり気に入ったらしく小さなお店も一軒ずつ覗いたりして普段あまり見せない女性らしさが顔を出します
正午前に脱出、対向は秋田方面からの車が延々と渋滞しておりあの人達は一体何時に角館に着くのだろうと心配になってしまいました
翌4日は日帰りで弘前へ、こちらは満開、十数年ぶりに訪れたさくら祭りはやはり青森県民が誇れる財産の一つだと感じました
「のどかな幸せ」を感じながらもやはり大震災の事を思い出します
こちらも午前11時ごろに帰り支度へ、空模様が険しくなり黒石では春雷、青森では猛烈な雨、自然界の豹変をまた見せ付けられました
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