ケイデン

八戸市伊藤歯科院長のブログです

2010年09月

絶対忘れられない日がやってきた
5年前の今日私は診療を休みにして早朝小雨の中を青森市へと車を走らせていた
「絶対に保証人になるな」耳が腐るほど私に言い続けていた父は断ることが出来ないある人間の保証人になっていた
豆粒ほどの字で書かれた「物上」の文字、相談した弁護士は3枚からなる書類を見て「私が金融機関側なら8割方勝てる、これは物上とは言えないネ」と言った
知り合いの税理士も「奇跡が起こればいいですね」と言った・・奇跡が起ころうとしていた・・金融機関側が連帯保証人から父の名前を削除してくれるというのだ
父が書いた殆んど読めない代理人署名を見て金融機関の支店長は何も言わなかった
前日もう話すことも出来なくなった父がやっと書いた私の名前、あまりに苦しそうなので途中で「親父、もういいから」と言ってボールペンを取り上げようとしたが離さなかった
物凄い力だった、伊藤恵一の最後の一が書けず私が書いた
その後既に檀家でなくなったお寺から「特例ですから」と生前法名をもらい、叔父との冷めた話し合いの後八戸にとってかえした
父は意識があるのか分からない状態だったが「保証人の件は無事済んだよ、そして貴方の墓は八戸に作るから、あんな叔父と一緒の墓には入れないから」廊下まで聞こえるほどの声で耳元で叫んだ
午後4時44分父は永眠した、ホッとしたような安らかな死に顔だった
たぶん私の声は聞こえたのだろう、全ての悩み事から開放された顔だった
富を造るという自分の名前が嫌いだった父は「俺の財産をどうしようと俺の勝手だろう」と晩年は皮肉にも自分の財産に対して強い執着心を増していた
父の口癖に対し財産をもらう人間は借金も相応に分担すべきだと言う私の意見はとうとう聞き入れられなかった
妹、弟との確執・・めちゃくちゃの内容の遺言書・・もつれた釣り糸をほどくが如く忍耐と努力を強いられた5年の歳月だった・・地球の夜更けはせつないヨ

23日上京、恵比寿の駅を出るや否や夕立のようなゲリラ豪雨、折りたたみ傘でなんとかしのいで会場に着いたがズボンはびしょ濡れ、気持ちがしおれそう・・
さて4ヶ月ぶりの顎顔面セミナー卒業生そして黒江先生、皆さん元気で精力的に前進していました
プレゼンがそれぞれ生き生きとしていてそれをアドバイスする黒江先生も最近の文献および過去のご自分の症例の紹介でのアドバイスでとても一日では消化し切れないほどの充実した内容でした
066514da.jpg

そのパワーをもらい翌日に「聴き上手か人を動かす ベースボールマガジン社」著者の清水隆一氏と会食しました
氏は早稲田実業野球部のキャプテンや熊谷組野球部監督などの輝かしい過去のご経歴があります
八戸矯正臨床研究会の顧問の高橋先生のご紹介で、清水氏には来年2月12日に八戸歯科医師会での講演をお願いしています
日本のコーチング界では第一人者の方でお会いしてすぐ打ち解け面白い会話が出来たのも氏の会話力の賜物だと思います
なによりもそのパワー、力瘤を触らせてもらったけどそのパワーもそうだけど氏の前進力、精神力です、当日盛岡のある高校に指導し明日は軽米町の少年野球の指導、その合間に立ち寄って頂きました
二次会が終わり「りゅうちゃん」「けいちゃん」で握手していい出会いが嬉しかった
そして今日は白鵬が全勝優勝「私には運がありましたが努力した結果を神様が応援してくれました」の弁、モンゴルの少年が日本の文化の真髄を得たのか、はたまた日本の文化が彼を育てたのか
みなさん前進しましょう、パワーパワーです

f0218222.jpg
00330a22.jpg
a5fd17f7.jpg

「第26回よい歯の先輩コンクール」ネーミングをしたO先生は歯科医師会の後輩達が頑張って事業を引き継いでくれているのをあの世から目を細めてご覧になっていることだろう
八戸市在住の65歳以上の方で歯の欠損が1歯または2歯欠損までの対象者で競うコンクールです
例年より難しくなった一次審査の後11日の土曜日、八戸市公民館で二次審査と表彰が行われました
八戸歯科医師会の公衆衛生行事での春の歯の衛生週間とともに二大イベントのうちの一つです
公衆衛生委員のみなさん、お手伝いいただいた一般会員のみなさんお疲れ様でした
優勝された方は1本の欠損も無く治療した歯も1本だけ、そして何よりも並びが素晴らしかった
「あまり手入れはしていないんですよ」と言いながらしっかりした口腔ケアがなされていた
模型とセファロが欲しいと思った、日本人の最も理想とする咬合・・いつまでも長持ちする歯並びがそこにあった・・それを目標に噛み合せを作っていけばよいのだ
終わってからM氏と酒を飲みながら碁を打った・・良い気分になり飲みすぎてしまった
0099e584.jpg
e3c69ab6.jpg
403182fa.jpg

日曜日はゴルフのフジサンケイクラシックが面白かった
前日首位の石川遼が1打差負けているところからテレビを見始めた
首位は薗田峻輔という石川の高校の2年先輩で大学を中退して今年デビューした新人、今シーズン既に1勝している逸材
追い上げようとする石川だがバーディーパットがことごとく決まらない
というよりパットのラインが読めていない
かたやの薗田だが15番ホールのピンチでバンカーからのホームランがテレビ中継用のブースに当たって跳ね返ってきてグリーンにオンしてパーセーブ、その後薗田はロングホールでイーグル逃しの楽々バーディー
最終ホールでもグリーン傍の深いラフからのアプローチが大きすぎた、と思った瞬間、なんとフラッグに当たってピン傍にオンでボギーで上がることが出来た
プロゴルファー猿の漫画の世界ならわかるが、なんという奇跡・・
最終ホールの石川のティショットはフェアウェイバンカーに・・
これで勝負はあったかと思いきやそこからピン傍にスーパーショットでナイスバーディー
2打差を追いついてプレーオフに・・さてここからテレビは実況中継になった
18歳と20歳のサドンデスプレーオフは4ホール目になり石川のバーディーパットはまたもやラインの読み違い
薗田のバーディーパットの前でテレビは時間切れ終了
今朝のニュースでそこから薗田が3パットして石川が優勝したことを知った
あれだけパットをはずしても勝った石川、つきをものにできなかった薗田
両方とも勝たせたかったがAO(青木、尾崎)に匹敵する二人のライバルの長い歴史が始まるのだろうか

このページのトップヘ