ケイデン

八戸市伊藤歯科院長のブログです

2010年04月

キムヨナ選手に限らず若い世代はこれから世界とお付き合いをしていくことになります
そんな時代に綺麗な歯並びは必要条件です、相手に与える印象が違ってきます
やはり月並みですが大事なのは啓蒙活動でしょうか?
小学生の頃から綺麗で機能的な歯並びの重要性に関心を持たせ教師や保護者などPTAに対する講話、これから始まる歯の衛生週間での活動では歯科医師会は是非歯並びにも力を入れていただきたいと思います
しかし結局は歯科医一人一人の啓蒙努力になるわけですが・・
矯正治療は費用がかかるからと敬遠する患者さんが多くいます、これが矯正治療が普及しない最大のネックになっています
突然ですが政府民主党は混合歯列期の矯正治療を保険導入するつもりはないでしょうか
民主党に限らずマニフェストにそれを掲げる政党があれば一票を投じたいです
混合歯列期にある程度不正咬合を治していけばカリエスや歯周病予防にもなるし長い目で見ると医療費の削減になるはずです
国民の健康はまず歯並びから・・キャッチフレーズで使えますよ
「8020達成者に反対咬合がいないそうだ」と女房に言ったら「えっ反対咬合の人は80歳まで生きられないの」と勘違いされ思わず笑ってしまいましたが、不正咬合と寿命について関連するデーターが出れば一気に矯正フィーバーが巻き起こるかもしれませんね
庭の木蓮の木に花がつき始めいい香りを漂わせています、女房がかつてサンデーで1000円で買ってきた苗木が大きく育ちました
子供たちの矯正治療にも花がつくといいですね

・・気がつきませんでした10年以上前から不正咬合から撤退していた感のある学校歯科医会歯の対応を・・歯だけを見て顎、顔面、全身を見ていなかった私・・似たようなものか?
自責の念を持ちながら書いています
中島榮一郎先生の本に「矯正に強くなる本」があります
東京バイオプログレッシブスタディクラブ編 クインテッセンス社出版

歯科界の大ベストセラーが書かれたのは20数年前ですが最近出されたかと思うほどの先見性溢れる内容です
その中に早期治療が必要な例としてある患者さんの話をしています
娘が4歳のとき歯並びが悪くかかりつけの歯科医で診てもらい「まだ治療は早い」と言われ半年ごとに通い「まだ早い」と言われ続け13歳になったとき、その歯科医は「もう手遅れです、こんなに大きくなったら矯正治療は出来ないでしょう」と言った
私が矯正の勉強をしてわかってきた事は自分が今までいかに不正咬合についてわかっていなかったか・・という事です
もっと一般歯科医も不正咬合について勉強する必要があります
八戸市の高校検診の結果レベル1は20%くらいかと記憶していますが、私が判定すると半分近くが不正咬合です
小学校の時に一期治療をしておけば良かったのにと思う例が多く見られます
高校に入学したらすぐ矯正を始めて3年間の間に治してしまう事も大事です
フィギアのキムヨナ選手が一時矯正器具を入れていたのを思い出してください
患者さんとしての努力も金メダルにつながったのだと思います

日本学校歯科医会から平成7年に学校保険法が改正されたのに関連して1999.12.22付けで配布された資料の中の一文をご紹介します
「歯列.咬合」で提起された問題   のなかで
「歯列.咬合」の診方、考え方
学校での健康診断は今回の改正は疾病を見つけるのでなく健康状態を把握して、いかにして健康増進を図るかを目指した改正です
しかし学習に支障をきたすような健康障害があれば、それに対してはできるだけ早く対応しましょう、というのが基本にあります
矯正治療を求めて歯科診療所に来院した時に行う歯科医療としての矯正学的診断をするのとは全く違うのです
学校における健康診断は教育的健康診断であると言ってきたようにあくまでも教育を前提とした、教育に前提をきたすかどうかの判定が重要なのです 
 以上原文のまま
要するに学校検診の不正咬合はレベル2の重篤な疾病のみ検診するところなので細かい不正咬合を診る必要や責任は無いですヨということなのです・・深い失望感が残ります

私はレベル1の要観察者が放置され成長期で行うべき機能的な矯正治療の時期を逸してしまうのが大変心配です
小学校の混合歯列期が子供の矯正には重要な時期です、中学生になってからでは特に上顎の成長はほぼ終わっています

混合歯列期に成長が遅れている部分の発育を促進してやりバランスの取れた顔立ちや歯並びにしてあげることにより永久歯列期に再び矯正治療が必要になったとしても治しやすい短期間の治療になります
しかもこのレベル1は検診する歯科医によって大きな差が出ていると思います
八戸市の小学校の数字ではレベル1は12%程度と記憶していますが実際はもっと多いと思われます
また学校検診の基準は日本学校歯科医会が決めており全国の歯科医がそれでもって検診を行っているわけですから八戸だけ変えるのは無理でしょう
ただ養護教諭や教師の先生方、また親御さん達にはこのことを教えるべきだと思います
ちょっと過激な言い方かもしれませんが、CoとかGoとかを診る時間があればそのぶん不正咬合を細かく診るべきと思います、木を見て森を見ていないのではないでしょうか?
いや木ではなく葉でした

学校検診の時期になりました
不正咬合の検診基準について以前より疑問を持っていました

図の内容のひどい状態の不正咬合は別に歯科医でなくとも判りそうなくらいです
学校検診ではこの状態をレベル2といって歯科医師による精密診断が必要・・としています
そこまでいかない状態はレベル1といって定期的な観察が必要・・としています
レベル2は八戸では2%以下・・全国平均は4%なので半分以下です
本当に半分なのか???はともかく全く少ない数字結果が出ています
レベル1の要観察の言葉も誤解を生みそうです
そのまま様子を見ていて良いということでは全くありません
治療するほどではなかった、良かった良かったと安心する事は恐ろしいとしか言えません
この話は長くなりそうなので何回かに分けて書きたいと思います

桜前線を見ながら上京のはずが新幹線の窓外は吹雪、40年ぶりの異常気象
えーっと皆さん八重洲建物ホールと八重洲ホールを間違えないでくださいね、10分の遅刻
相変わらず温厚、謙虚、そして情熱的な薩摩隼人の黒江先生

昨年8月青森市での講演のときもそうでしたがシラバスの中身が丁寧で豊富で綺麗な造りが先生の人柄を表しています
ビデオも写真も録音もOKで最近は禁止のところが多くなり復習も出来にくい場合が多い
あるセミナーではこれらすべて禁止でノートをとる机さえ無い状態、イスを並べただけ、資料も殆んど無く本を買わせるのには熱心・・どこのセミナーとは書けませんけど・・
今回は初心者コースですが既に矯正治療を手がけている受講者ばかりで質問の内容もレベルが高い、ただ歯を並べるのではなくベースとなる顎を広げることによって難症例にも対応が可能になってきます
懇親会では沖縄から北海道までの方々が集まってきているのがわかりました
ホテルから東京スカイツリーが見えました、大都会に来てもいつも勉強だけして帰ることになりますが不思議と充実感はあります

症例相談で突然皆さんの前で話す羽目になってしまいましたが、いい勉強になりました

4月4日の盛岡での中島榮一郎先生の講演は面白かった
企画されたみちのく矯正研究会の皆さんご苦労様でした
歯にクラウンを着せぬ中島節が痛快でした
ずっと逃げ続けていたワイヤーベンドもやっぱりやらなきゃダメですね
本当に必ず上達するでしょうか

さて明日から2日間顎顔面矯正の黒江先生のコースの1回目が始まります
2日間の体力が心配です
昔学生実習での成績で補綴でも矯正でもワースト30に張り出されていた程の不器用さもなんとか努力?で克服してきましたが来年齢60歳を迎える年になっても宿題はしなきゃいけませんね
という訳で明日の支部会総会は欠席します、どうもすみません

ケイデンのケイはけいいちのケイでデンはデンティストのデンですが伝えるのデンでもあります
50年前の私の祖先たちは写真の中で何か言いたげですね
昔の大人達は自分の主義主張を掲げそれに真っ直ぐに生きていたような気がする
それにひきかえ現代を見回すと実に嘘が多すぎる
金のために平気で嘘をつく、兄弟だろうが、友だろうが平気で騙す
どうしてこんな世の中になってしまったのでしょう
人間は生まれたら必ず死ぬんです
大事なのはその間にどうやって生きるかということ、生き方が大切だと思います
自分さえも騙して嘘をつきとおして死んでいくなんてあまりにも悲しすぎますね
このブログの中で私は自分の気持ちを正直に伝えていこうと思います

今から五十年ほど前の結婚式の写真です

前列向かって右から2番目の利口そうな子供が私です
他界された方が多く父母お祖父さんお祖母さんなつかしい顔です
その主役の一人である、このとき新郎だった叔父も昨年他界しました
ちなみに新郎の叔父は母の弟で新婦は父の妹です
兄弟を交換した訳です

伊藤恵一59歳にあと約1ヶ月です
歯科医暦35年になります

頑張って更新しますのでよろしく

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