お盆の季節が来た、私は二つのお墓を持っている
一つは青森市もう一つは八戸市、厳密に言うと八戸市のお寺では檀家になっているが青森市のお墓のお寺の檀家にはなっていない
父が亡くなる年の初めに長い間青森市の自宅は閉鎖されご仏壇のご先祖様には申し訳ない状態が続いていた
近くに住む叔父の仏壇に法名軸(位牌)を預かってもらう話になった、叔父と父は長年険悪な間柄にはなっていたが、父をなんとか説得してそういうことになった
ご先祖様が怒ったのかその半年後父は癌で亡くなったのだが、亡くなる少し前に生前法名をもらいにお寺に行ったら「おたくさんはうちの檀家ではありませんから生前法名はあげられません」変なこと言うなーと思った「私のところは何十年も前から檀家ですが・・」
叔父が勝手に檀家の代表名を父から自分の名前に変えていたのだった
ぶん殴りたい気持ちを抑え叔父の所に行ってお墓はあげますから法名軸と過去帳を渡してください、そうすれば水に流します
その後父の葬儀は青森のお寺と同じ宗派の八戸のお寺に頼みこちらにお墓を作り父を埋葬した
が、その後約束は守られず仕方なく新しく法名軸と過去帳をこちらで作ってもらった
私は長男の長男で小さい時から「お前はお墓を守るんだよ」と育てられてきた
法事の時なども座る席は祖父、父、私、その下座に叔父という順番で行われた封建色が強い家風だった
それがこんな状態になってしまった、青森のお墓にはご先祖様には申し訳ないがお盆の後にお参りに行くことにしている
お盆を取り仕切る権利はお寺の檀家代表のものだから・・