ケイデン

八戸市伊藤歯科院長のブログです

水曜日は矯正の会木曜日は臨床の会土曜日に東京へ行って日曜日に疲れて帰る
シュラシュラシュラシュラシュララ
59歳になってしまった
先週も慌しい一週間でした、12日の水曜日は矯正臨床研究会(SOP会)で子どもの不正咬合の本の読み合わせなどの勉強をして13日の木曜日は午前は学校検診で夜は臨床研究会でメーカーを呼んで生体材料の勉強をしました
15日の土曜日は顎顔面矯正セミナーの二回目で東京へ翌16日とまる二日間の実習と講義を受けて帰ってきました
さすがに疲れました、今回の労作です

17日の今日は私の誕生日です、59歳になりました
来年は還暦です、今まで何をしてきたかそしてどこに向かって進んでいくのか
体力と相談しながら残りの人生を有意義に使っていきたいと思います

昔は親や先生に言われたことは否定することなぞ考えもせず、ひたすら一生懸命何かを頑張っていた、頑張らされていた?
純真、人を疑うことを知らない時代は誰にでもあったでしょう
褒められると訳もなく嬉しくてもっと愛情をもらいたくて・・
子ども達に接すると昔の忘れていた自分が思い出されます
大久喜小学校は私の診療所から車で約25分の八戸のはずれにある漁業の盛んな地域です
子ども達も街中の子どもと比べると素直でのびのび育っているようです
学校検診の後には各学年毎にブラッシング指導を行っています

学校検診やその他の検診が面白いと思うようになってきたのは最近のことですが、それも矯正の勉強のおかげです
口蓋扁桃の肥大や舌突出癖、嚥下障害なども診ながらマイペースで診ることが出来るのも小規模校の担当医の恩恵です
子ども達には箱めがねでウニを採ったり、そのウニの殻を剥いてウニ丼を作って食べることが出来る授業など自然一杯の環境の小学校でのびのびと成長してほしてものです
ついでに歯磨きも忘れないように・・・

子どもの不正咬合2
その心はどちらもセイチョウします 成長と静聴・・オソマツ
井上先生の講演はやはり盛況で会場は予想通り一杯になりました
愛情と熱気溢れるパワーは自称大阪のおばちゃんと言われるとおりで聴衆が歯科医だけでなく歯科衛生士、歯科助手、養護教諭、助産師、保育士、医師なども含まれているため分かりやすく噛み砕いて説明されていました
根底には子どもに対する愛情、初孫がお生まれになったとのことで益々子どもに対する慈しみが溢れていました
歯並びだけでなくカリエスについての注意もされていてフロスの使用を勧められていました
金魚鉢や青虫、お掃除の仕方など子どもや母親にもわかりやすい表現での説明の仕方なども大変参考になりました
講演終了後に学校検診の不正咬合基準の問題について質問をしますと時間をかけてお答え下さいました
今は過渡期にあること、そういった声を発信し続けることが大切だという内容でした
一方で他の質問者からは不正咬合を大げさに患者さんに伝え治療に引き込む悪徳歯科医がいるとの話も出たりして、それに対しても井上先生は丁寧にお答えになっていました
そういう事で第一回目の青森小児歯科勉強会の記念講演は成功裏に終わりました
井上先生は他にも患者さん向けにも著書を出されていてその一部をご紹介します
今度は歯科医を対象として演題を不正咬合についての井上先生の話を再び拝聴する機会があればと思いました

子どもの不正咬合・その1
明日は青森県小児歯科勉強会による講演会で青森市に行く予定です
講師の井上裕子先生は大阪の池田市で精力的に活動されている矯正医の先生です
「子どもの不正咬合」 副題・一般歯科医に伝えたい考え方と早期発見のポイント39

実はこの本は私の提案で「八戸矯正臨床研究会」で教材として取り上げ数回にわたって皆で勉強してきました
一般歯科医と矯正医とではたとえば学校検診など集団検診などで不正咬合を診る場合どうしても一般歯科医の診るポイントは甘くなってしまいます
子どもの不正咬合の芽を早く摘み取って正常な成長過程に戻す事が大切なのにそれを見逃してしまうと骨格性の不正咬合になったり場合によっては大人になってから外科手術を行わなければならないという事にもなります
私はこの本を特に小学校の養護教諭の先生にもぜひ読んでいただきたいと思い私の担当校にも一冊寄付することにしました
たとえばしょっちゅう頬杖をついている習慣があると顎が変位してしまいます
寝るときも同じでいつも右なら右の片側を下にして寝ていると右の顎の発育が悪くなり左右の顔の形が不均衡になってしまいます
指しゃぶりの癖や舌を前に出して飲み込む癖のある場合も不正咬合の原因になりますし鼻疾患で鼻で呼吸がしにくく口で呼吸しがちな場合も不正咬合を誘発します
見落としがちのそういった子ども達の動作や症状を、いつも子ども達に接している機会の多い方にぜひ読んでもらいたい本です
子どもとかけて明日の講演と解く・・その心は?

そうそう親栄館の料理も素晴しいので載せておきます、これに汁物などが追加される
ちなみにこれは特別コースでもなんでもない普通の宿泊の夕食です、またまた全部は食べ切れなかった

4日は角館のさくら祭りをはじめて見た
どじって親栄館の部屋鍵を持ってきてしまい、慌てて近くのコンビニから送ったので手間取り渋滞に巻き込まれたがY氏の機転で駐車場をゲット
見事な桜と大勢の人々にびっくり、その中で武家屋敷の青柳家を見学した
先祖の貴重な遺産を残して町の活性化に役立てている角館の人々のご苦労と情熱に拍手
伝えることの大切さ難しさを学んだ





その後は乳頭温泉卿の蟹場温泉で3箇所の風呂を堪能した、雪渓にびっくり、そして帰宅して肌がつるつるになっているのにまたまたびっくり

5月2日午前0時出発し加茂漁港に着いたのは午前4時、懸念されていた南西の風が強く渡船は出ない
仕方なくみさご島の裏の地磯まで歩くはめになった
体力不足を痛感同伴のM氏がいい型のタナゴとホッケをあげた

私は小ホッケ1匹のみ他の二人もパッとせず早々と親栄館へ、翌3日の椿漁港の防波堤でもまったく不調、お目当てのホッケの群れは来ず、30人ほどの釣り人で1枚あがっただけ

11時で切り上げてんのう温泉くららへ、道の駅は人だかりがすごく昼食を捜し求め超ニンニクラーメン店での後はからまつ山荘へ

釣りはダメだったが楽しい休暇を楽しんだ(翌日の様子は明日載せます)

昨日は2ヶ月ぶりのインプラントオペを行った
オペの前には過去の症例の感想文を読むことにしている
誰かの本でオペ後の感想文を書いていることを知り「そうだ」と同感して書き始めて7年目になる
その前は書いていなかったので残念なことだった
それにしても大変参考になる、人間は忘れやすい・・特に最近は・・
けっして簡単な症例ではなかったがインプラント埋入成功でホッとしたのと明後日の釣りの準備などなどで公衆衛生委員会があるのを忘れてしまって欠席してしまった
忘れるヨクナイアル・・ハンセイスルヨロシ

キムヨナ選手に限らず若い世代はこれから世界とお付き合いをしていくことになります
そんな時代に綺麗な歯並びは必要条件です、相手に与える印象が違ってきます
やはり月並みですが大事なのは啓蒙活動でしょうか?
小学生の頃から綺麗で機能的な歯並びの重要性に関心を持たせ教師や保護者などPTAに対する講話、これから始まる歯の衛生週間での活動では歯科医師会は是非歯並びにも力を入れていただきたいと思います
しかし結局は歯科医一人一人の啓蒙努力になるわけですが・・
矯正治療は費用がかかるからと敬遠する患者さんが多くいます、これが矯正治療が普及しない最大のネックになっています
突然ですが政府民主党は混合歯列期の矯正治療を保険導入するつもりはないでしょうか
民主党に限らずマニフェストにそれを掲げる政党があれば一票を投じたいです
混合歯列期にある程度不正咬合を治していけばカリエスや歯周病予防にもなるし長い目で見ると医療費の削減になるはずです
国民の健康はまず歯並びから・・キャッチフレーズで使えますよ
「8020達成者に反対咬合がいないそうだ」と女房に言ったら「えっ反対咬合の人は80歳まで生きられないの」と勘違いされ思わず笑ってしまいましたが、不正咬合と寿命について関連するデーターが出れば一気に矯正フィーバーが巻き起こるかもしれませんね
庭の木蓮の木に花がつき始めいい香りを漂わせています、女房がかつてサンデーで1000円で買ってきた苗木が大きく育ちました
子供たちの矯正治療にも花がつくといいですね

・・気がつきませんでした10年以上前から不正咬合から撤退していた感のある学校歯科医会歯の対応を・・歯だけを見て顎、顔面、全身を見ていなかった私・・似たようなものか?
自責の念を持ちながら書いています
中島榮一郎先生の本に「矯正に強くなる本」があります
東京バイオプログレッシブスタディクラブ編 クインテッセンス社出版

歯科界の大ベストセラーが書かれたのは20数年前ですが最近出されたかと思うほどの先見性溢れる内容です
その中に早期治療が必要な例としてある患者さんの話をしています
娘が4歳のとき歯並びが悪くかかりつけの歯科医で診てもらい「まだ治療は早い」と言われ半年ごとに通い「まだ早い」と言われ続け13歳になったとき、その歯科医は「もう手遅れです、こんなに大きくなったら矯正治療は出来ないでしょう」と言った
私が矯正の勉強をしてわかってきた事は自分が今までいかに不正咬合についてわかっていなかったか・・という事です
もっと一般歯科医も不正咬合について勉強する必要があります
八戸市の高校検診の結果レベル1は20%くらいかと記憶していますが、私が判定すると半分近くが不正咬合です
小学校の時に一期治療をしておけば良かったのにと思う例が多く見られます
高校に入学したらすぐ矯正を始めて3年間の間に治してしまう事も大事です
フィギアのキムヨナ選手が一時矯正器具を入れていたのを思い出してください
患者さんとしての努力も金メダルにつながったのだと思います

日本学校歯科医会から平成7年に学校保険法が改正されたのに関連して1999.12.22付けで配布された資料の中の一文をご紹介します
「歯列.咬合」で提起された問題   のなかで
「歯列.咬合」の診方、考え方
学校での健康診断は今回の改正は疾病を見つけるのでなく健康状態を把握して、いかにして健康増進を図るかを目指した改正です
しかし学習に支障をきたすような健康障害があれば、それに対してはできるだけ早く対応しましょう、というのが基本にあります
矯正治療を求めて歯科診療所に来院した時に行う歯科医療としての矯正学的診断をするのとは全く違うのです
学校における健康診断は教育的健康診断であると言ってきたようにあくまでも教育を前提とした、教育に前提をきたすかどうかの判定が重要なのです 
 以上原文のまま
要するに学校検診の不正咬合はレベル2の重篤な疾病のみ検診するところなので細かい不正咬合を診る必要や責任は無いですヨということなのです・・深い失望感が残ります

このページのトップヘ